植込み台の特長比較
<植込み台の特長比較>
※ 掲載以外の材質への植込みが必要な場合は、弊社、専門担当員に御相談を下さい。
価格(安価)
ポリプロピレン>塩化ビニル>6ナイロン>6-6ナイロン、ジュラコン
高温度環境下での耐性
6-6ナイロン>6ナイロン>ジュラコン>ポリプロピレン>塩化ビニル
耐薬品性
塩化ビニル、ポリプロピレン>6-6・6ナイロン>ジュラコン
耐摩擦性、動摩擦係数
ジュラコン、ポリプロピレン>6-6・6ナイロン>塩化ビニル
耐薬品性、耐衝撃性、引張率・圧縮率、強度
6-6・6ナイロン>ジュラコン>ポリプロピレン、塩化ビニル
吸水率
ポリプロピレン>ジュラコン、塩化ビニル>6-6・6ナイロン
線膨張係数
ジュラコン>6-6・6ナイロン、塩化ビニル>ポリプロピレン
植込み台の種類について<樹脂系>
植込み台の種類について<樹脂系>
塩化ビニル・耐熱塩化ビニル
塩化ビニル・耐熱塩化ビニルは、安価で植込み台には良く使用されています。難燃性・耐久性・耐油性・耐薬品性に優れます。
ナイロン・耐熱ナイロン
ナイロン・耐熱ナイロンは、塩化ビニル材とともに植込み台としてよく使用されています。耐久性、耐油性、耐薬品性、耐摩耗性に優れ、高温から低温にわたって安定して使用できます。
ポリプロピレン樹脂
ポリプロピレン樹脂は、耐酸性に優れ、軽量性が高く、植込み台としてよく使用されています。酸性・アルカリ性に抵抗性あり、一般溶剤に不溶です。
ジュラコン樹脂
ジュラコン樹脂は、プラスチックの中で最高の耐疲労性、耐クリープ性、摩擦摩耗特性をもっています。長期の機械的性質に優れ、吸水性に少なく、耐油性が良好です。また、耐有機薬品性が良好で、ジュラコンを溶解する溶剤(強酸性薬品以外)はほとんどありません。
フッ素樹脂
フッ素樹脂は、-200℃~+200℃の環境下でも使用ができる耐熱性を持ち、耐化学薬品性に良好です。また、フッ素樹脂が持つ撥水性によって吸湿性・吸水性は0%です。電気絶縁材料としての特性を持ちます。
植込み台の種類について<木材系>
植込み台の種類について<木材系>
スターウッド中質繊維板(MDF)
スターウッド中質繊維板は、木質繊維を成形したもの。表面がなめらかで、硬いのが特徴です。その密度によりMDFという中質繊維板とスターウッドという硬質繊維板に分けられます。植込みブラシ台としての使用では、一般的な塩化ビニルより軽く、安価です。
ラワン材
ラワン材は、軽軟な材が多く、加工は容易。材の保存性は低い。
気乾比重 : 0.38~0.64
さくら材
さくら材は、木質はやや重硬で強靭。木理ほぼ通直で木肌は緻密。
加工性、着色性ともに優れ、磨くと光沢がでる。
乾燥はやや困難であるが、狂いは少ない。耐久性は高い。
気乾比重 : 0.60
ブナ材
ブナ材は重硬で均質であるが、腐朽や狂いが甚だしく、乾燥と取扱いが適切なら用材としての価値を発揮する。国内材を乾燥状態で使用するのならば適当な材料である。
「手植え」や「機械植え」の両方に使える。気乾比重 : 0.63
桂材
ホオ材と性質が良く似ており、やや軽軟材で、木質は密。加工は容易で、「手植え」にむいている。
気乾比重 : 0.40~0.50
植込み台の種類について<金属系>
植込み台の種類について<金属系>
ステンレス材
ステンレス材は、サビに強く一般的な材料です。
主に、チャンネルロールブラシの芯金に使われます。
鉄材
鉄材は、加工性が良く一般的な材料です。
主に、チャンネルロールブラシの芯金に使われます。
アルミ材
加工性・表面処理性・耐食性・溶接性・電気伝導性・熱伝導性に優れています。耐食性は、アルミニウム合金中最良です。
チタン材
チタンの比重は鉄とアルミの中間であり、軽い金属です。チタンは耐食性にも優れています。比重の割には強度が高く、特にチタン合金は実用金属のなかでも最大クラスの比強度をもっています。また、チタン及びチタン合金は非磁性の金属でもあります。
などの、あらゆる金属に対応が可能です。
植込み台の種類について<ゴム系>
植込み台の種類について<ゴム系>
天然ゴム
長所
一般的なゴムとして使用されている弾性をもったゴムで、耐磨耗性などの機械的性質が良い。
短所
耐候性・耐油性等は劣る。
エチレン・プロピレンゴム
長所
耐候性、耐薬品性、耐磨耗性、耐水蒸気性に優れている。
短所
鉱油系潤滑油に対しての耐油性は劣る。
使用温度範囲の目安 -40℃~+120℃
ブチルゴム
長所
機械的強度、衝撃吸収性、耐候性、耐熱老化性、耐オゾン性、耐アルカリ性・耐酸性に優れている。
短所
加工性、接着性、一般工業用オイルの耐油性、反発弾性は劣る。
使用温度範囲の目安 -60℃~+150℃
ニトリルゴム
長所
機械的強度、耐圧縮永久歪性が優れている。
短所
耐オゾン性や耐熱性は劣る。
使用温度範囲の目安
-20℃~+110℃(高ニトリル) -40℃~+100℃(低ニトリル)
クロロプレンゴム
長所
耐候性、耐オゾン性の優れている。
短所
低温性や電気絶縁性は劣る。
使用温度範囲の目安 -40℃~+120℃
ウレタンゴム
長所
機械的強度が高く、耐摩耗性、耐オゾン性低温性などに優れています。
短所
耐水性、耐熱性は劣る。
使用温度範囲の目安 -40℃~+80℃
クロロスルフォン化ポリエチレン
長所
耐候性・耐オゾン性・耐化学薬品性・耐磨耗性に優れている。
短所
加工性は劣る。
使用温度範囲の目安 -40℃~+130℃
シリコーンゴム
長所
耐熱性・耐寒性・耐候性・電気絶縁性に優れ、食品分野・医療分野での用途に適している。
短所
耐油性は良くない。
使用温度範囲の目安 -70℃~+200℃
アクリルゴム
長所
高温での耐油性、耐鉱物油性、耐候性、耐熱性、耐オゾン性を有している。
短所
耐寒性、耐薬品性が良くない。
使用温度範囲の目安 -30℃~+160℃
水素添加ニトリルゴム
長所
ニトリルゴムよりも耐熱性、耐油性、機械的強度、耐圧縮永久歪性に優れている。
短所
耐寒性やコストの面が課題としてあげられる。
使用温度範囲の目安 -35℃~+140℃
フッ素ゴム
長所
すべてのゴム材料の中で最高の耐熱性、耐油性、耐燃料油性、対薬品性、対溶剤性を有しています。
短所
耐寒性・コスト面で課題があります。
使用温度範囲の目安 -30℃~+230℃
フロロシリコーンゴム
長所
シリコーンゴムの特長とフッ素ゴムの耐油性・耐溶剤性を兼ね備え、耐熱・耐寒性にも優れています。
短所
高価格なためコスト面で課題があります。
使用温度範囲の目安 -50℃~+300℃