ブラシ製品やペーパー製品のQ&A
【研磨製品のQ&Aと技術資料】
ブラシ (BRUSH) とは、金属線・化学繊維・動物繊維・植物繊維・砥粒入りナイロン線(グリット)・砥粒入り耐熱ナイロン線などの毛材をベースにして、さまざまな形状に毛材を植え込んだ研磨・研削・研掃用の道具のことです。
ブラシ製品やペーパー製品などで研磨・研削作業を行う場合、使用状況に適した製品や製品形状があります。作業状況に適さない製品を使用しますと十分な研磨・研削効果が得られないだけでなく重大な事故やケガをする可能性があります。お客様は、必ず、作業状況にあった最適な製品を弊社製品からお選び頂くようお願い致します。
研磨・研削・研掃でお困りの方やオーダーメイドの製品製造を御希望の方などは、まずは弊社にお電話で御相談下さい。弊社専門担当員が、お客様に最適な研磨製品を御提供致します。
<ブラシ製品・ペーパー製品の作業時のポイント>
【ブラッシングの最適な製品選択(Optimal product selection of brushing)】
ブラシ製品やペーパー製品などで研磨・研削作業を行う場合は、使用状況に適した製品や製品形状があります。作業状況に適さない製品を使用しますと十分な研磨・研削効果が得られないだけでなく重大な事故やケガをする可能性があります。必ず、お客様は作業状況にあった最適な製品を弊社製品からお選び下さい。
【ブラッシングの作業(Work of brushing)】
ブラシを使用する際は、ブラシの先端で作業をすることが最も効率的に作業をすることができます。また、ブラシで研磨作業をする際はブラシの先端部が研磨対象物(ワーク)に均一に接触するように作業を行って下さい。ブラシの先端部が研磨対象物(ワーク)に均一に接触せずに使用した場合は、ブラシ製品の寿命や消耗を早くなります。
【ブラッシングの回転速度(Rotation speed of brushing)】
化粧箱・カタログ・取扱説明書・ラベルなどに記載されている最高使用回転数を必ず確認して下さい。ブラシを使用する場合は、許容範囲内の使用回転数でブラッシング作業を行いますとブラシの寿命を長く維持させることができます。
【ブラッシングの適度な圧力(Moderate pressure of brushing)】
ブラシを使用する際は、極端な抵抗や加圧は与えすぎないで下さい。ブラシに極端な加圧を与えますとブラシの寿命が短くなるだけではなく、線材の損傷や折損を招き、重大な事故やケガを起こす原因となります。
ブラシ製品やペーパー製品のQ&A
Q1.電動工具・空気工具グラインダー用のカップブラシ、ベベルブラシ、プレスホイールブラシを用いて、より強力な研磨作業や研削作業を行いたいです。オススメの電動工具・空気工具グラインダー用のカップブラシやベベルブラシ、プレスホイールブラシを教えて下さい。
A1.
通常のカップブラシ、ベベルブラシ、プレスホイールブラシよりも強力な研磨作業や研削作業を行いたい場合は、以下の製品がオススメです。
<カップブラシの場合>
鋼線ヒネリカップブラシ(SW):CN-22、CN-23、CN-24、CN-22B、CN-23B、CN-24B
ステンレスヒネリカップブラシ(SUS304):CN-25、CN-26、CN-27
<ベベルブラシの場合>
鋼線ヒネリベベルブラシ(SW):BN-13、BN-14、BN-15、BN-16
ステンレスヒネリベベルブラシ(SUS304):BN-17、BN-18、BN-19、BN-20
<プレスホイールブラシの場合>
ネジ付鋼線ヒネリプレスホイールブラシ:PR-58
Q2.バリ取りの作業効率が上がると思い、ブラシをワーク(研磨対象物)に許容範囲以上の使用回転数で力いっぱいの加圧でバリ取り作業をしたら、ブラシが変形してしまい研磨作業ができなくなりました。効率的にバリ取り作業をするにはどうしたらいいですか?
A2.
<金属系素材(金属線)のブラシの場合>
ブラシを使用する際は、ブラシの先端で作業をすることが最も効率的に作業をすることができます。また、ブラシで研磨作業をする際はブラシの先端部がワーク(研磨対象物)に均一に接触するように作業を行って下さい。ブラシの先端部がワークに均一に接触せずに使用した場合は、ブラシ製品の寿命や消耗を早くなります。また、許容範囲内の使用回転数でブラッシング作業を行いますとブラシの寿命を長く維持させることができます。
<砥粒入りナイロン素材(グリット)のブラシの場合>
砥粒入りナイロン素材(グリット)の場合は、砥粒入りナイロンのフィラメントの先端だけでなくナイロンフィラメント全体で研磨をすることができます。砥粒入りナイロン素材(グリット)のブラシで研磨する場合は、ナイロンフィラメントの側面部がワークをなでるようにして、ゆっくりとした回転で研磨作業することが重要です。ただし、使用回転数を上げ過ぎるとナイロンが溶着しワークに焼け(スメアリング)が発生することがありますので、研磨作業時は使用回転数の上げ過ぎにはご注意下さい。
※弊社の場合は、上記のような砥粒入りナイロンの溶着する課題を解決した【新素材「研磨面に溶着しない砥粒入り耐熱ナイロン」】をベースに、「砥粒入り耐熱ナイロン製品の(クールサンダー)」を製品化しておりますので、砥粒入り耐熱ナイロンで製品製造を御希望の方は、お気軽に弊社にご相談を下さい。
Q3.「砥粒入り耐熱ナイロン(クールサンダー)」と「コーネックス(アラミド繊維【メタ型タイプの全芳香族ポリアミド系耐熱性繊維】)」の違いについて教えてください。
A3.
砥粒入り耐熱ナイロン(クールサンダー)は、従来までナイロン素材が摩擦熱により研磨面に溶着するという問題を解決した「研磨面に溶着しない砥粒入りナイロンフィラメント」のことです。この素材は、ステンレスに対する研磨作業でも溶着することなくスムーズに美しく研磨・研削加工ができます。また、乾式でも湿式でも「強度」と「曲げ剛性」を向上させているため、自生作用により長時間の高速回転使用でも溶着せず、作業温度が連続して高温状態で過酷な作業条件の下でも安定的で溶着しない点は注目すべき点です。使用用途としては、バリ取り作業向け・塗料の剥離作業向け・サビ落とし作業向け・溶接ヤケ取り作業向けなどといった分野で活用されています。砥粒入り耐熱ナイロン(クールサンダー)は、高温下の研磨作業でも溶着しないという付加価値を持つため、通常のナイロン素材に比べると価格は高くなりますが費用対効果を考えるとメリットがあるオススメの素材です。一度、ご使用頂ければ、この素材の価値が分かるかと思います。
コーネックス(アラミド繊維)は、ポリエステル並みの繊維性能をもち400℃で分解、炭化を開始する耐熱性と限界酸素指数(LOI値)29以上という防炎性・難燃性をあわせもつ白色の高機能繊維です。一般的な使用分野は、耐熱・防炎が求められる分野(消防服用、可燃・爆発物取扱い職場用、炉前・溶接作業用など)の衣料から産業資材分野まで広範囲に活用されています。高温環境下で作業工程が求められるクリーニング・ポリッシング・グラインディングに対応可能です。ただし、コーネックスは非常に高価な素材であるにも関わらず、線が硬く負荷を加えると簡単に折損する性質を持ち、また、砥粒は含みませんので研磨作業には向きません。
Q4.ドリルで穴あけ加工をした際に発生するバリの除去について教えてください。
A4.
穴あけ加工時のバリの除去といっても加工状況(1次加工のみのバリ除去の場合や交差穴加工のバリ除去の場合)によって最適なバリ方法は異なってきます。バリの発生状況や発生場所にもよりますが、簡易にバリが除去できる場合でしたら以下の製品などでバリを除去を行います。
・特殊形状に対応するの特注品の「ネジリブラシ」【オーダーメイドの製造対応可能】
特に、この製品の場合は、「複雑な形状の交差穴」や「複数の段差のある形状の穴」のバリ除去には効果を発揮します。また、この製品は、使用環境にあわせた特殊形状に対応する特注品の「ネジリブラシ」ですので、お客様の【オーダーメイドの製造対応可能】の製品です。
・ミニチュアブラシ【オーダーメイドの製造対応可能】
・フラップホール【オーダーメイドの製造対応可能】
・フレックスホーン【オーダーメイドの製品加工の対応可能】
・TAG BUR(超硬ロータリーバー)
※穴あけ加工時のバリの除去は、加工状況(1次加工のみのバリ除去の場合や交差穴加工のバリ除去の場合)などによって、最適なバリ方法やバリ取り用製品は異なってきます。弊社の場合は、上記のような「穴あけ加工時のバリの除去用製品」以外にも様々な「バリ除去用の製品」を製品化(オーダーメイドの製品製造対応も可能)しておりますので、バリ取りでお困りの方は、お気軽に弊社にご相談を下さい。弊社専門担当員が、お客様に最適な研磨製品を御提供致します。
Q5.ワイヤーブラシで研磨作業をしていたらワイヤーが飛散します。このようなものなのでしょうか?教えてください。
A5.
一般的に、ワイヤーの飛散は、ワークに対して研磨作業することでワイヤーが研磨作業による金属疲労で飛散が起きるものとされます。このような飛散は、線材や製品自体に問題があるのではなくワイヤー自体の物理的性質によるものですので、特に問題はありませんので、ご安心を頂ければと思います。
しかし、単価が安い海外製の製品の場合は、線材や製品自体の耐久性が日本製の製品よりも劣ることがあり、毛材がすぐに消耗する・研磨作業中にネジが外れる・十分にワークが研磨できないなどの事例の報告がありますので、その点には注意が必要です。
研磨作業中のワイヤーの飛散が軽減された製品をご希望の場合は以下の製品がオススメです。製品の毛材形状がワイヤーの飛散(線折れ)しにくいヒネリ形状の構造になっているため飛散が軽減されます。また、以下の製品は、一般的に、強力な研磨作業や研削作業を行いたい場合にも使用されている製品です。
<カップブラシの場合>
鋼線ヒネリカップブラシ(SW):CN-22、CN-23、CN-24、CN-22B、CN-23B、CN-24B
ステンレスヒネリカップブラシ(SUS304):CN-25、CN-26、CN-27
<ベベルブラシの場合>
鋼線ヒネリベベルブラシ(SW):BN-13、BN-14、BN-15、BN-16
ステンレスヒネリベベルブラシ(SUS304):BN-17、BN-18、BN-19、BN-20
<プレスホイールブラシの場合>
ネジ付鋼線ヒネリプレスホイールブラシ:PR-58